アカボシゴマダラチョウ疑惑?
その後、結局4頭の幼虫を確認することができたが、色々調べてみるとオオムラサキではない可能性が浮上してきた。その理由が、次の資料である。
エノキを食草とする昆虫はいくつかいるが、特に「オオムラサキ」「ゴマダラチョウ」「アカボシゴマダラチョウ」は幼虫の姿がよく似ていて、とてもが見分けがつきにくいという。この3種類の幼虫の見分け方のポイントは、背中の突起とシッポにあるらしい。
①背中の突起が3つならゴマダラチョウ。4つならオオムラサキかアカボシゴマダラチョウ。
②突起の大きさが4つとも同じならオオムラサキ。3番目が大きければアカボシゴマダラチョウ。
③シッポが開いていればオオムラサキ、閉じていればアカボシゴマダラチョウ。
我が家の幼虫をあらためて見てみると、背中の突起については非常に分かりにくくていくつなのかが不明である。ただし、シッポは明らかに閉じている。
もう一つ、オオムラサキ以外の幼虫である可能性の根拠は、その大きさである。
下の写真は、最近入手したオオムラサキの幼虫で、どれもまだ越冬幼虫の状態でせいぜい1cm程度。我が家の幼虫は1.5cmほどもあり、体の色にも大きな違いがある。
果たして、どうなるのかはこれから分かっていくと思うが、いずれにしても長い冬を過ごしてきた小さな命である。見守っていきたいと思う。