はじめてのオオムラサキ日記

何の知識も経験もない者が、ひょんな事からオオムラサキの飼育を始める事になりました。このブログは、その観察日記としてはじめたものです。

アカボシゴマダラチョウの羽化

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 かねてよりアカボシゴマダラチョウではないかという疑念を抱いていたが、いざ羽化してみると赤い斑点がない!あれ!ということはゴマダラチョウ

 ところがよく調べてみると、越冬して春に羽化したアカボシゴマダラチョウは、白化型といって白い個体で産まれてくるものが多いらしい。また、この写真では見えていないが、羽の裏側にほんの少しうすい赤の斑点らしいものが見えること、そして何より羽の模様の違いから、やはりアカボシゴマダラチョウである事が確実になった。

 アカボシゴマダラチョウは、生態系被害防止外来種に指定されており、在来種への影響が大きい事から、本来飼育や栽培が禁止されているという。

 おそらく、今年いただいた幼虫の中にまぎれていたのだろう。このまま放蝶する事はできないので、小屋の中で飼育するしかなさそうだ。

オオムラサキ 五齢幼虫に!

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 オオムラサキは、エノキの葉の上で過ごすことが多くなり、何頭かは脱皮して五齢幼虫になったと思われる。葉を食べた後も見られるが、まだじっとして過ごしている事が多い。

 昨年は7~8頭しかいなかったが、今年は少なくとも20頭程はいるはずである。今後の成長が楽しみであるとともに、果たしてエノキが足りるか少し気になる所でもある。念のため、今年もネットでエノキを5本注文した。

オオムラサキ、ネットを登る!

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 昨日(4月30日)あたりから、急にオオムラサキの活動が始まった。今までほとんど動きが見られなかった訳だが、7~8頭が飼育小屋のネットに沿って登ってきてしまった。中には、ネットの外側に登ってきたものもいた。

 先日、幼虫をいただいた際に、エノキの鉢の根元に葉と一緒に置いておいたのだが、その後何回かあった強風にあおられて、鉢の外まで飛ばされてしまったのではないかと思われる。この時期、4割ほどは枝まで登る事が出来ないと聞いていたが、こういう事なのかと実感した。これから、20日間位すると茶色の皮から脱皮して五齢幼虫になるらしい。

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 前回のブログで、アカボシゴマダラチョウではないかと思われる幼虫は、やはりサナギになった。(左の写真)右側はネット上からいただいたアカボシゴマダラチョウの写真だが、腹のギザギザ具合からも良く似ている。

オオムラサキをエノキの幹に!

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 先週このブログをアップしてから、1週間でエノキがこんな状態に!

 写真の右上に少し映っているアカボシゴマダラチョウ(?)と思われる幼虫に、一気にエノキの葉が食べられてしまった。身体も大きくなってきて、もうすくサナギになるのではないかと思うほど、すごい食欲だ💦

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 一方、本来のご主人であるはずのオオムラサキはと探してみると、鉢のへりの所や外側にへばりついているのを発見!何頭かは、無事にエノキの枝にたどり着いていたが、どうも方向を見失ってしまったようである。仕方がないので、枯草の中のものも含めて、人力でエノキまで運んでやることにした。

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 上の写真は、幼虫を探している時に見つけたもので、なぜか体がL字形に曲がっており、すでに死んでいた。原因は不明だが、他の昆虫等に襲われたのだろうか?

 この時期のオオムラサキは、元気にエノキにたどり着くもの、あらぬ方向に進んで行ってしまうもの、そのまま息絶えてしまうもの等様々である。昨年の夏に、孵化した幼虫たちだが、無事に生き抜いていく道はなかなか険しいものなのだなと思った。

アカボシゴマダラチョウ疑惑?

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アカボシゴマダラ?

 その後、結局4頭の幼虫を確認することができたが、色々調べてみるとオオムラサキではない可能性が浮上してきた。その理由が、次の資料である。

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 エノキを食草とする昆虫はいくつかいるが、特に「オオムラサキ」「ゴマダラチョウ」「アカボシゴマダラチョウ」は幼虫の姿がよく似ていて、とてもが見分けがつきにくいという。この3種類の幼虫の見分け方のポイントは、背中の突起とシッポにあるらしい。

①背中の突起が3つならゴマダラチョウ。4つならオオムラサキかアカボシゴマダラチョウ

②突起の大きさが4つとも同じならオオムラサキ。3番目が大きければアカボシゴマダラチョウ

③シッポが開いていればオオムラサキ、閉じていればアカボシゴマダラチョウ

 

 我が家の幼虫をあらためて見てみると、背中の突起については非常に分かりにくくていくつなのかが不明である。ただし、シッポは明らかに閉じている。

 もう一つ、オオムラサキ以外の幼虫である可能性の根拠は、その大きさである。

 下の写真は、最近入手したオオムラサキの幼虫で、どれもまだ越冬幼虫の状態でせいぜい1cm程度。我が家の幼虫は1.5cmほどもあり、体の色にも大きな違いがある。

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 果たして、どうなるのかはこれから分かっていくと思うが、いずれにしても長い冬を過ごしてきた小さな命である。見守っていきたいと思う。

令和2年春

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 令和2年になって初めてのブログの更新となる。いつの間にか、世の中はコロナウイルスの影響で、パンデミックだのクラスターだの非常事態宣言だので大騒ぎになってしまっているが、本日我が家のエノキに2頭のオオムラサキの幼虫を発見した。

 4月の後半かと思っていたので、予想より大幅に早いことになる。この写真のオオムラサキはすでに越冬幼虫ではなく、四齢幼虫になっているのではないかと思われる。

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 また、もう1頭は体全体がまだ茶色く、越冬幼虫のようだ。(写真はちょうど上体を起こしたところだったので、やや分かりにくいかも💦)

 今のところ、発見できたのはこの2頭である。

 思えば、昨年の2回の大きな台風や、真冬の厳しい寒さを乗り越えて来たわけで、自然の営みのエネルギーのようなものを感じた。

冬支度を始めました!

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 朝晩結構冷え込むようになり、1日の最低気温が10℃を割り込むことも多くなってきました。越冬幼虫は、11月になると自分で木の根元に降りて、落ち葉にはりついて冬を過ごすそうです。残念ながら我が家のエノキは、葉が小さく隠れ家になる程のスペースが見込めない事から、先日軽井沢で拾ってきた落ち葉をまいてみました。ついでに、紅葉したしたモミジの落ち葉もまいたので、良い雰囲気です。

 幼虫は暑さと乾燥に弱いそうですので、時折水まきなども必要になりそうです。ちょっと気になったのは、今日の時点でオオムラサキは15~16頭しか確認できませんでした。木の根元付近にも確認できませんでしたので、どこへ行ってしまったのか心配です💦